日々、考える。日常。

物書きをしてゆきたいカワスミが、日々考えたことをストックするためのブログです。

Ingressについて、まだ初心者だけど書いてみた。

Ingress旋風、来てます。ちょうど、1200字で好きなものを社会的に何か書けって課題があったので、書いてみました。かなり急に仕上げてしまったので雑です…まだまだ推敲できそう。もうちょっと魅力が伝わる文章にすればよかった。「普段のお出かけが楽しい!」というところがミソだと思うので、うまくそこを表現できなかったですね。あとタイトルがカチッとハマらなかった。ただ、これを書いたら弟がIngressダウンロードしてたので、読みにくい人には読みにくいですけど、ある意味まあひとりには伝わったのかなと。あえて、文字数を切ったり少しだけ推敲したりする前の初稿を載せます。原文は縦書きです。

位置情報を利用したゲームから始まる新しいコミュニケーション

 

 「猫も杓子もスマホ」の時代である。電車内を見渡すとほとんどの人物がスマホに熱心に見入り、ニュースや「友達」の動向をチェックしている。あるいはラインなどのメッセージサービスで、他愛ない雑談を送り合い、毛繕いのようなコミュニケーションをしている。

 このスマホ時代、一億ソーシャルメディア時代、私たちひとりひとりはほんとうに誰かに「発信」できているのだろうか。フェイスブックがどれだけ発達しても、積極的に活用しない限り、地元の中学校の同級生と再会して終わりだ。最近はフェイスブックで同級生と再会したことによる不倫も増えていると聞く。悩ましい限りである。これをエピソードとして印象的に取り扱ったのは今夏公開の映画「あいときぼうのまち」である。東京電力などの企業を名指しで批判することでメディアに取り上げられないとことで話題となった。

 フェイスブックで「今日はオフだから、誰々ちゃんとカフェで一息。かわいいカプチーノだよ。くまさんが描いてあるの。明日も恋に仕事に頑張ろうっと。」と写真を投稿して、学生時代の友達から「いいね!」が集まる。想像するに、二十ぐらいの「いいね!」が。私はそれを否定しない。実際私自身もそのような投稿をするのは嫌いではないからだ。しかし、その日記でどれだけのアウトプットができているのだろうか。古代ギリシャの石碑に残された落書きのように、ずっと未来まで私たちの言葉は残るのだろうか。いや、きっとバブル時代に一世を風靡したポケットベルのメッセージのように、塵のように消えてしまうだろう。

 私たちは、リアル世界で「出会った」人としかインターネットを通じて交流できないのであろうか。もしそれ以外を求めるのならば、いわゆる出会い系サイトを使うしかないのであろうか。その問いを打破するひとつのゲームがある。

 先週、私のフェイスブックのウォール上である単語が話題になった。「イングレス」である。グーグルが提供したゲームで、これまでアンドロイド版しか公開されていないにも関わらず、アンドロイドを使ういわゆる「新しモノ好きな人たち」からは圧倒的に支持されていた。二〇一四年七月十四日、ついにアイオーエス版がリリースされた。つまりシェアの最も多いスマートフォンアップル社のアイフォーンに対応されたのである。

 ルールは簡単で、青色と緑色の軍隊に分かれてこの地上の陣地を取り合うというものだ。陣地を取るためには携帯電話の位置情報を使うため、携帯電話を持って外に出て、実際にその場所に行く必要がある。

 これまでも、「コロニーな生活」や「ケータイ国盗り合戦」など、位置情報を使ったゲームはある層に非常に人気があった。私の友人で言えば特に音楽家である。彼らは仕事のための移動が非常に多く、移動に付随してくる副次的なメリットを潜在的に求めていた。特に「コロニーな生活は知り合いの音楽家ほとんどがプレイしていて、全国各地のバーチャルな「おみやげ」を配り合うことで、親密になることができた。

 イングレスは特に東京都内で盛んだ。フェイスブックのグループでは既に、「六本木ミッドタウンを一緒に攻めに行こう!」というような書き込みも見られる。また、コムなどのチャットアプリを通じて、知らない人とも交流して新しい開拓地を探すユーザーも多いようだ

 一世を風靡し続けるゲーム、モンスターハンターの「一狩り行こうぜ!」も魅力的なキャッチコピーだった。当初は友人同士がゲームをするためにカフェなどに集まるという現象があったが、オンラインでも集まれる機能が付いて、一時期のようなリアル世界での熱狂はなくなってしまった。

 イングレスならば、スマホひとつで位置情報を活用し、知らない人と一緒に戦える可能性が高い。今ならユーザーがまだ少なく「新しモノ好きな人たち」で溢れているからだ。ゲーム自体は、英語でしか説明がない、若干ルールが複雑など、わかりづらい点も多いため、これからオフ会なども増えるのではないかと想像する。

 新しい、流行りそうなネットサービスを見つけたときは、タイミングを逃さずに飛び込んでおいたほうがいい。なぜなら、そこで、そのときしか出会えない人物と出会うことができるからだ。私はそういうふうに飛び込んで、自分に影響を及ぼす人たちと出会ってきた。イングレスにも、飛び込み続けるだろう。