日々、考える。日常。

物書きをしてゆきたいカワスミが、日々考えたことをストックするためのブログです。

7/1・中野区議会傍聴レポートその1

行ってきました、3回目。もう割となんとなくわかってきたので、都議会や国会もどんどん見てみたいと思います。人生経験大事すぎです。

しかしまあ、その中でもやはり区議会での一般質問というのは、「何丁目の公園、車いすの人バイクよけの柵で入れないんですけどー?」みたいなのがあって、生活に根ざす部分が多いので、ぜひ全国津々浦々のみなさま、一番小さな自治体、町議会や市議会を一度傍聴してみると色々ためになることもあるかもしれません。

 

さて、2014年7月1日、この日は集団的自衛権閣議決定されると世の中がざわついていた日でした。ブザーが鳴って入ってきた区議たち、会派問わず全体的にリラックス気味、笑い声あふれていました。区議会としては3日目だったので緊張もほぐれてきたのでしょうか。また、この日から区議会に入ることになった新メンバーの副区長を励ますための歓談のように見受けられました。

 

この日は、大内しんご氏(自民)、平山英明氏(公明)、金子洋氏(共産)、中村延子氏(民主)、後藤英之氏(みんな)、北原ともあき氏(自民)の質問でした。途中で外に出てしまったため、もしかするともうひとりいらしたかもしれない…。

 

大内しんご氏(自民)の質問では、西武新宿線の「開かずの踏切」問題や全国学力調査の問題などが挙げられました。

また、何度も繰り返すように書きますが6月8日に行われた中野区長選挙について、「29.49%」という低投票率を、前回は「30.28%」だった、前々回は「27.73%」だった、それは上回った、と主張。(※投票率が低いのはフツーでしょ!的な。)

加えて選挙管理委員会にどのように具体的にケアをしたか、期日前投票の投票所を野方に増やし、周知は未熟だったが投票は多かったとのこと。エジプト・ミャンマーパレスチナコートジボワールなどの方々が視察の一環で今回の中野区の開票を視察して行った(※中野区のfacebookにも記事がありました)。作業効率が非常に良い選挙だった。白紙票は少なかった、と主張。

その他、スポーツによる健康づくり条例について。

 

この質問には区長、教育長、選挙管理委員長が答えました。

選挙管理委員長の発言:

投票率向上・啓発について

・316ヶ所のポスター掲示板に23区で初めてQRコードを導入した

(…と、ややドヤ顔風におっしゃるように聞こえました…そうですか…ほほう、QRコードですか…ちょっとわたくしブフッてなってしまいましてよ。なぜそこで、家の近所のポスター掲示板見て選挙に興味がない人が「あっQRコードあるじゃーん!ナウいじゃーん!あっ撮ってみよー!」ってなるでしょ絶対!って発想になるのかな…まあいいや、アクセスする方法は多いほうがいいにはそりゃ、決まっている。)

(ちなみに中野区の広報Twitterは一度も中野区長選があることについて触れませんでした。今も更新はめったにありません。facebookばかりが更新されてゆきます)

・コンビニのレジ画面にお知らせを表示した

(これも、選挙で盛り上がってた地元民、選挙期間中に「え?コンビニに出てんの?」「出てる出てる私昨日チューハイ買うときタッチするとき見たわ!」「え?マジで?見なくね?そこ酒かタバコ買うとき以外」みたいな反応があったことを私のほうで付け加えさせていただきます…)

・区のfacebookでの周知

(いつも「いいね!」は20〜50程度なのかな…というような印象を受けています。適当な印象ですみません、もし必要なら平均とります。

 どれだけ「中野区役所」に「いいね!」して情報を流れるようにしている区民が多いかも謎…あ、こっちは今調べました、2014年7月4日0時49分現在、1,482「いいね!」です。しかしよりによってまあそのfacebookで…。

 ちなみに、Twitterの東京都中野区のアカウントは、0時50分現在4,221人のフォロワーがいます。なぜ、こちらを使わないのでしょうか…。Twitterでの最新発言は6月1日18時24分、光化学スモッグ注意報が解除された、と発表し、その後もちろん中野区長選挙や、少し大きめの地震や、そしてまたこれが大事なのですが、何度も大雨があり河川の氾濫などが心配されましたが、何も動きがありません。中野区は非常に水に弱い。木造住宅が多いから地震と火事にも弱い。

 防災についてはどうお考えになっているのか、中野区。私はYahoo!の防災アプリをiPhoneに入れているので注意報や警報来たら鳴りますが、それ任せでいいのか。お年寄りはガラケーじゃないのか。Twitterも東京都防災あたりのアカウント任せでいいのか。避難所の周知はTwitterでする気がないのか。真に住民を守るとはどういうことなのか。facebookTwitterもお金かかりません。ほんとうにこれは酷いと思っています。311以降、Twitterの信頼できるアカウントたちは、災害が起きたときの重要な情報源です。)

・中学生が中野駅前で呼びかけし、一部マスコミでとり上げられた

ゆるキャラと一緒にキャンペーンしたものでしょうか。Twitter上では、平日昼間にやられても働いている人は見に行けない、これで投票率上がるのか?など区議も含めて区民から疑問が上がっていました)

その他、期日前投票の人数が増えた、開票作業がなんと77分で正確・効率的に行われた、読み取り機や分類機を活用した、とのこと。

 

大内しんご氏は、この後再登壇しました。淡々と流れるように用意した回答を読むだけの教育委員長に不満があったもよう。大内氏の求めていたものにいまいちフィットしない回答だったのでしょう。何度もチラチラと教育委員長を見ながら再度質問していました。

 

その他、また早足になってしまいますが、次に質問した平山英明氏(公明)の内容が非常に興味深かったです。

・公営・区営住宅のバリアフリー

・新体育館では区内スポーツ団体の意見を取り入れるべき

大和町まちづくり、三大学との協議・共同をスタートすべき

川北町では自動車専用レーンを車道にすべき

・野方(?)には交番がない

 

(↓ここから私が個人的に好きな話ゾーン↓)

・地元企業の発展を目指すべき、人材の育成・支援。職人の不足が問題となっている。国内生産を上げたい。区長の提唱する「ライフサポートビジネス」にも繋がる。

(いま、政府が行っているクールジャパンというプロジェクトで、色々問題になることもありますが、日本の伝統工芸品は本当にすごいということが世界に発信されている。プラダなど、パリコレなどに発信する誰もが知っているモードなブランドは、日本の職人が作った生地を使っているらしいです。それに繋がるようなものがもし、中野であるのならば…いや、普通にたくさんあると思います、町工場。それをぜひ大切にしてほしいものです)

高齢化社会について、高齢者の人口比率を地域ごとに発表。男女別も。(興味深いデータだと思いました。漫才などに喩えるならば、非常に良いツカミだったと思います。まあこのへんは私のようなライター風情でも、一般区民でも、区役所に電話一本かければ教えてくれるデータではあるんですけどね…そこにどれだけ議員ならではのデータを投入するか、が、良い質問かどうかの差らしいよ、って誰かが言ってました)

・事前防災について、「中野区版タイムライン」を策定したい。アメリカではハリケーン対策で作られた「タイムライン」という新しいサービス。ゼロアワー(災害時)までに安全に避難できるようになった。公明党としては日本にタイムラインを導入したい考え。三重県(※県か、その中の市かは今曖昧で申し訳ないです)では既にタイムラインがあり、他にも多くの自治体で検討されている。風水害被害が多いため、中野区版タイムラインを作ってはいかがか。

・中野防災情報メールでは、どれだけ、どんな住民が登録いるか把握しているのか?

(…あ、そんなメールサービス、あったんですね…知らなかった。これ、どのぐらいPRがあるんですかね…。もうなんとなく私の周りのインターネット好きな人々は老いも若きもTwitterかLINE、もしくはfacebookのメッセージで落ち着いてきているので、メール自体使わなくなってきている印象があります。メールはビジネスの場か、未だにガラケー使いたい人か、ぐらいなのでは、という印象。しかし、やはり一人暮らしの高齢者のガラケーの元に防災情報メールが届く、これは何としてでもやり続けるべきです)

・区有のLED街路灯を、防災対策と一緒に5年計画で全て更新すべきだ。特に太陽光パネル設置できる街路灯が必要。

(これはうまい!と思いました。LEDはもちろんエコですから長い目で見たときに人件費も浮きますし、太陽光パネルがついている街路灯があれば、もし停電したときも街は真っ暗になりません。災害予防にもなります。また、大きく世の中を見たときに原子力発電へのカウンターにもなります…そこへの公明党の立場は調査しないままこれ書いちゃってますが…。ぜひこれは実現していただきたい、と思いました)

・その他、Wi-Fiの整備で観光・産業親交、学校支援ボランティアを区内の大学と連携したり教員OBを活用して進めてほしい。豊後高田市を視察してきたところ、土曜を活用して学力向上する取り組みがあった。

・肺炎球菌ワクチンについて、高齢者にとってわかりづらい内容になっているため、告知もイラストを使って高齢者にわかりやすい案内をしてほしい。対象者に個別通知を送り、予診票も同封すべき。23区内で調整して、料金が同額となるようにしてほしい。

 

区長:

・区営住宅の老朽化認識している。バリアフリー化等具体的にしてゆきたい。

・自転車レーンの整備推進していく(川北町大和町など協議していきたい)

・新体育館、事業方針急ぐ。さまざまな競技できるよう、スポーツ団体から意見を聴取する。

大和町まちづくりの会について、より大学と効果的な連携を。特に明治大学とは今後の連携内容について調整したい。その中で大和町についても調整したい。

川北町には何らかの措置が必要。「歩きやすく親しみやすい地域の顔」として整備する。

・自転車レーン、自転車走行空間の整備を促進していく。

・防犯災について、交番や消防署は協議・検討する。

 

続いて副区長(声が小さめで早口だった)が産業振興と区内事業者について回答。次に教育長。

 

教育長:

・ボランティア活動は人数増えている。

・学校支援ボランティアは、人数は目標を上回った。

・学校のニーズを把握し、人数をどこにさくか決める。

(…え?やってないのかよ!人きてんのにやってなかったのかよ!という私のツッコミのメモがここに…)

・ボランティア・コーディネーターの育成につとめる

・区内一部の小学校では放課後に勉強する取り組みがあるので区内全体に広げたい。(と、スラスラ読む)

 

都市基盤部長:

・交通のバリアフリー構想については、ヒアリング、まち歩きをする。

・「タイムライン」については…(※ああ、ここちょっと大事なのにちょっとうまくメモできてない。あとで区のホームページ見てください!すいません!)

ハザードマップなどの広報を進める。

メールマガジンの登録について、個人情報を登録しないシステムなので、区は把握していない。

(※うおおおおおお!IT企業だったら渾身のミスです!!!しかし区だからしょうがない、区だからしょうがないのでしょう…)

・把握していないが、広く利用してもらえるよう広報していく

・街路灯については、日照等条件考慮するが検討したい。

Wi-Fiアンテナの設置は、まずは多様な効果を考えてから設置してまいりたい。

 

その後、都市生活推進室長、保険部長が回答し終了。

 

平山氏の話は聴いていて面白かった。引き込まれるものがあった。さすが公明党、支持者の声を拾えています。それだけに今、今回集団的自衛権公明党がとった行動は非常に私としては非常に残念に思いました。

ここで議会は休憩に入ったので、このブログも休憩に入ります。