日々、考える。日常。

物書きをしてゆきたいカワスミが、日々考えたことをストックするためのブログです。

ゴリゴリと書ける幸せ

いつも社会的な視点を持っていなければならない、と考えている自分にとって、ダ・ヴィンチニュースでさまざまな本のレビューを書けることはありがたいことです。例えば「やってみた」系の記事を書くにあたっても…これはよく例に出す話なんですけども…新大久保で食レポするとすれば、それなりに今ホットですし、最低限の知識がないと差別的な文を書いてしまって炎上したりもしますから、それは危機管理でもあると思います。

もちろん自分はそんな卑怯な差別なんてなくなるべきだと思っていますが…賛成か反対か答えが出せないことはたくさんあると思います。でも、物事を知っているか知っていないかの差は大きいのではないか、と思うのです。そんなことは新聞毎日読めばいいんですけど、なかなかサボってしまいがちなので、ニュースアプリの見出しだけでもチェックすればよい。凄惨な事件ばかりで暗くなりますが…(私はすぐ心にグサグサ来てしまうので、テレビなんてよっぽどのことがないと最近は点けられないのです)。

「無知は罪」なのではないか、とすら思わされることもあります。実際自分自身、ちゃんと調べて書き始めるまで、首相の漢字はどうやって「アベ」にするのかわかっていなかったです。非常にお恥ずかしいことに。ただ、田舎の農家のおばあちゃんの知恵が素晴らしいことだってあるので、一概にそれは言えません。けれども、物を書く限りはストイックに学習し続けなければ…と自分をビシビシ鞭で叩くように思います。

【野宿の人たちについてのエッセイのレビューを書いた話】

今回は差別と貧困について、とても長い間活動し続けている稲葉剛さんのエッセイのレビューを書かせていただきました。率直に言うと「めっちゃがんばって書いたので、みんな読んでけろー!」ってお話です。


野宿の人びととともに歩んで20年…今語られる路上のリアル | ダ・ヴィンチニュース

これは「ホームレス」と呼ばれる人々の支援に関わってのエッセイ集です。「ホームレス」という言葉はあくまで状態を指すのであって、例えば人間を「オイ!そこのホームレス!」と呼んだりするのは完全に蔑称なので(恥ずかしながらこれも無知でした…これから先、他の本について書く際は厳守できない場合もあると思いますが…)そこにも気を配りながら書きました。とてもやりがいがありました。

「暴力」「過酷」を強調するレビューになってしまいましたが、実際に本を手にとって読むと、ひとりひとりの顔が見えるようにやさしい文章で書いてあります。「鵺」という言葉が難しいと思われるようですが、あくまで「住まいの貧困」(に伴う暗黒、支援に携わらないとわからないことなど…)を比喩した言葉なので、「鵺」自体は実はそこまで出てこなかったりもします。

道徳教育が話題になる昨今ですが、よくわからない「美しさ」や「優しさ」を押しつけるよりも、この本に出てくる教育プログラムを実行したほうが効果があるのではないか、と思うぐらいです。そして何よりも、大人がしっかりした姿勢を持っていないと子どもは影響されてしまう。私は今のところ子どもを産むつもりはありませんが…その「大人」の代表格はやはり首長です。首長が差別的発言をしていたのでは、社会は良くなるはずがない、と思わされました。

こういうしっかりとしたテーマだと、かなり本の中身に集中してゴリゴリ書く必要がありますが、結構その時間も嫌いではないというか…(正直、読み始めるまで、書き始めるまではどうしても憂鬱だったりもするのですが)。ゴリゴリ書くことは、ほんとうに筆力勝負になってきます。まだまだ未熟ですが、ひとつひとつクリアしていくしかないな、と思っています。

【他にも色々、読んで書きました!】


音楽で食えないと悟った音大生は何を目指せばいいのか?【音大卒の武器】 | ダ・ヴィンチニュース

思いのほか伸びてしまった記事。伸びに伸びて、予想していなかった反応をいただいて、歯がゆい思いを少ししたりもしました。

自分自身も30までずっと音楽しかやっていなかった経歴があります。普通の就活で履歴書を持っていってもどこも受け付けてくれませんし、万が一会社に入れたとしてもイロモノ扱いが待っていたりします(そして現在も、別に音大卒って経歴を理由にイロモノにはなりたくはないな、と実は思っているのです。書くもので判断していただきたい、それをしていただけるように心から努力し続けます)。「やり直しのできない社会」の虚しさ、というのが、勝手ながら一番言いたかったことです。「見切りをつける」ことができる学生さんは、頑張ってなんとか就職しちゃったほうがいいよ、と正直思います。そこで、「プロの演奏家になると思って音大に入ったんだから、最後まで演奏で食えるようにがんばりなさい」と軽々しく大人が言うのは無責任なのではないか、と思います。そう言うんならマーケットの裾野を広げていただきたい。一心に努力を続けて待っているのは、結局は貧困だったりもするので…(うまくいけばそれはまあ別ですけれども、努力が必ず報われることが保証されている世界ではまったくない)。

今、文系の大学は役に立たない、ということがしきりに言われていますが、音大なんてその最たるものかもしれませんね。ただ、「役に立つ、立たない」の二元論的な考え方でよいのか、と疑問に思います。大学とは何か、という話になってきますが…。意外と楽器の練習以外にも、西洋史だの語学だの、教養全般を割と音楽に特化した上で、実用化するためにものすごく噛み砕いて学習したりもできるんですよね(学校にも人にもよりますが…)。また、何よりオーケストラを始めとしたアンサンブルでは、隣の人の動きひとつでメッセージを読み取らなくてはいけないので、色々と社会的な感覚が鍛えられます。「金持ち」「ただの体育会系バカ」「世間知らず」「お嬢様」など世間の偏見はものすごいですが、何を選んだ人もがんばっていこう…私自身もがんばって生きていこう、と思わされました。

正直、これまでの音楽を通しての経験がそこそこ凄惨なので、今、書く仕事をしていて例えば「お前の書くものはクズ」とか言われても、あの頃以上にはグサグサ来ないかもしれません(まあそれなりに凹むのは事実ですが…)。一音一音に命がけで、全力で作曲家などについても勉強してきたことを思うと、今、簡単になんでもiPhoneひとつでできてしまいますが、甘っちょろいことを自己表現と呼んで自己満足するなんて自分にはどうしてもできません。…かくして、ゴリゴリ書いてしまうわけですが…(いくらゴリゴリと書いても、甘っちょろい文は甘っちょろいので、努力し続けないといけません)。ストイックに継続し続けることが大事だ、というのは音楽で学ばせていただいたような気がします。

「音楽を続けるか、死ぬか」の二択しか人生になかったので、一歩外の世界を見せてくれる本は貴重だと思います。今、少し「書くか死ぬか」みたいになってきがちなので、視野を広くしていたいな、あとはしっかり休んだり遊んだりもしたいな、と思います。

他にも色々と書きました。バーっと。


「ペットボトル温灸」がブームの兆し!? 寒い時期のからだの不調はコレで改善 | ダ・ヴィンチニュース

これは簡単にできて良いものなので、ぜひ。特に気分が天気に左右されがち、生理痛がひどい…みたいな方にオススメです。著者の方のTwitterもためになります。


いいね!が集まる「Instagram」の撮影テク【別アプリで画像加工もアリ】 | ダ・ヴィンチニュース

お正月に地元に帰ったとき、本屋でゲットした一冊。インスタにハマっている人、手っ取り早くオシャレな人だなって思われたい状況な人(例えば企業のアカウントとかも…)にオススメです。写真加工アプリ自体は日々新しいものが出てきちゃいますが、こういうのがオシャレなんだ、ってわかるだけで違いそうな気がします。オシャレなインスタユーザー一覧もあるので、一気にドバッとフォローしてしまえば強みになりそう。

「食べログ3.14」「BBQは2人きりになりやすい」 芸人・カラテカ入江慎也氏に“合コン・飲み会成功テク”を聞いた | ダ・ヴィンチニュース

ガッツリと芸能人に取材をしてきました!(あっ、仕事なのに社会科見学みたいなノリですみません…緊張したけど、楽しい会話でほぐしていただきました)取材させていただくことが決まってすぐ、自主的にルミネの劇場までライブを見に行きました(クリスマスイブに女ひとりでルミネへ…もちろんカラテカ似顔絵ステッカーも買ってきました!)。ネタでも合コン用語オンパレードだったので、とても楽しかったです。


有村架純、ギャルをどう演じる?『ビリギャル』に学ぶ、本物の信頼関係 | ダ・ヴィンチニュース

学校では教師を誰も信じられなかったけど、塾講師のことだけは信じられた、という点が自分の人生とも共通していて、とても共感しました。実話かつリアルな受験話で、読みやすいです。


時間もお金も大幅にカット! 科学的かつ効果的な「なまけ美容」のヒミツ | ダ・ヴィンチニュース

こういう丁寧な「美容の教科書」的な本は貴重です。雑誌を毎月購読していたとしても、「ブランド○○のニューライン登場!何月何日に新発売!」とは書いてありますけど、何がどうなってお肌に効くのか、なんてことはちっともわからないので。


妨害、横取り、他人の幸せ嫌い…面倒クサすぎる“困った女子”をスルーする方法 | ダ・ヴィンチニュース

とりあえず「他人は気にするな、スルーしよう」という感じです。実は男女関係ないと思ったりもします。個人的には…この本を読んでもちっとも響かないぐらい、いじめやモラハラに悩んでいる状況だったら、しかるべき人や機関に相談する、休職や休学…家庭だったら別居など、相手からとにかく逃げることを考える…などしてほしいと思います…。嫌がらせ大好き人間の罠にハマると、まるで蜘蛛の巣に引っかかった弱い虫のように身動きがとれなくなってしまいます。なんとか抜け出しましょう!

以上でした。まとめの一言…特になかった。結局、「継続は力なり」とか、誠実に真摯にがんばります、とか…一皮むけば私ホントにサボるの大好きなダメ人間でしかないので、言い聞かせるようにやってます。自己肯定感は異常に低いんですが、家族や友人の感想や応援でがんばれている部分も少なくありません。これからも書き続けられる限り書いていきますので、よろしくお願いいたします!