日々、考える。日常。

物書きをしてゆきたいカワスミが、日々考えたことをストックするためのブログです。

「ピルチェン」した昨日の話。赤裸々に、低用量ピル個人輸入記。

facebookに、友達限定で書いたものなのですが、もしかして需要あるのではないかと思い、ブログに書きます。非常に口語調で読みづらさはあるかもしれませんが、割と流れるように喋るように書いてはいます。一応加筆・添削します。

 

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特に男性向けの話ではないんだけど、なんかこれ書く必要あるなと思って書く。

 

低用量ピル、個人輸入して飲んでいるんだけど(PMS及び生理痛の軽減目的、主治医には報告済み)、なんとなく一番メジャーなトリキュラー買って飲んで半年は経つ気がするが毎月毎月、一週間は生理痛で寝込んでて。本当は、ピル飲むとまず「月経」自体起こらなくなるものなので(それっぽい出血はもちろんある)、いやーこの苦しみはヤバいなーと。

 

先日ある女友達に相談したら、「それ!ピル変えなよ!」と言われ、まあお世話になってる保健師さんにも色々言われ今、自分が使ってる個人輸入サイトからヤーズというピルの発注かけたところです(医薬品の個人輸入は、完全に自己責任です。他にも色々な薬剤が売られていますが、個人輸入サイトの選び方、服用の仕方、それを医師に相談するまで含めて完全に自己責任で行ってください。私は一切責任を持てません)。

 

ヤーズは、確か若干信頼できる婦人科から処方されたこともあるので、まあ半年分ドバッと買ってドバッと。「月経期間短縮」って強調されてるのこれだけみたいなので。ヤーズ、ヤスミンは副作用の血栓症の記事がググると出てくるので、それだけ要注意。なんとか主治医に申告して血液検査をしてもらうようにして。ヤバかったらすぐ婦人科に行くと。

 

私がピル飲むのは、ほんとに生理痛が辛い、それだけです。効くピル効かないピル色々あるけど。18歳ぐらいからずっとピルサイト見て飲んでたり飲んでなかったりするけど、飲まないとまあほんとに辛くて生きていけない。

 

で、婦人科に通うデメリット、まずは単価が高い。低用量ピルは保険きかないから。1ヶ月2000円プラス診療代って感じ(それと、個人輸入しちゃったら割と最新鋭のピルなのに半年で8000円弱、この値段をぜひ比べていただきたい)。実は不要なシーンでの内診などもある(ほんとはまあ、大体すべきではあるけど)。あと婦人科でわかってる先生って、まあハキハキ物を言うバリキャリウーマンな感じの方が多くて、実はちょっと怖い。

 

さらに言及すると、婦人科のわかってない医者はほんとにわかってない。富山在住時代、評判の良いおじいちゃん先生に子宮内膜症と決めつけられて、保険おりるからって中用量ピル処方され続けた日々とか、経験あります。中用量ピルって、避妊に失敗したあと急いで飲むモーニングアフターピル並みに強いものなのに、なんでそれを処方するのかわけがわからない。東京に戻ってきてから「あー子宮、元気元気!」と言われてやっと呪縛から解き放たれた。当時の恋人は「子宮内膜症?ハァ何それ性病?」みたいなこと言ってたのでほんとに酷いと今でも思ってる、それはまあいいや、そんなこと言っちゃう感覚の持ち主とは別れてよかったというお話です。

 

この3月にあまりに体調が酷く、当時の職場に「生理痛が辛いので休みます!」と電話したところ、他の女性社員から「私は生理で辛いって言わないようにしています」などと反響があった。しかし労働基準法に「生理休暇」は明記されているもので、言いづらくても、例えば他の生理痛がそこまで辛くないタイプの女性からやっかまれても、そこは女性の権利なので明確に主張したい、という気持ちが私にはありました。そのときはまさかここまで覚醒していませんでしたが。他者に寛容な社会のために権利を行使することで日々前進できるのではないか、とも思います。

 

その日の夕方、やっと動けるようになったので、口コミなどを見て新宿に診てもらいに出かけた。ほんとうにサボりではなくて動けなかったのだけれど、一応申し訳なさがあるので、休みとったぶんちゃんと病院行かなきゃ、と思って。そこでまた内診があって、子宮は元気と言われた。ピルの個人輸入には非常に白い目を向けられた。ここの新宿のおじいちゃん先生もわかっていなかった。「精神科の薬とピルは飲む時間をずらさないとダメだよお」と言っていて、そこでは「へー、そーなんですかー!知らなかったー!すごーい!」とか適当にやっといたが、実は精神科の薬でも三環系の薬(はい三環系の薬あるある言いたいよ~♪なんか名前にトリとかついていがち~♪)に限って、併用するとピルの避妊効果を低める、とかだったはず。私飲んでるのそれじゃないんでねって精神科の主治医に言ったら、手をポン!と叩いて「それは川澄さんが完全に正しい!」と言っておられた。さすが私の主治医である。

 

そんなふうなので、なかなか婦人科に行って「ハーイ!ピル個人輸入して飲んでまーす!」と言うのもしんどい時代なのである、未だに。私も個人輸入は去年からで、さすがにハードル高かったけど、まあほんとにこれ自己責任だし、えーとほんとに医療関係勤務とかだったら一応facebookとはいえ公言はできないけど今私は自由にものが言える立場ではあるので。実際、ここはAmazonかよ!って感じで買えます。個人輸入業者サイト比較は2chぐらいしか使えないけど、まあいったん登録するといちいち住所入れなくていいし、価格比較してそんなに割高じゃないから業者は浮気していないなー。

 

ちなみにどうやって私がセックスの際に避妊をしているかはここで述べるべきことではないので割愛。割愛するけど一応…コンドームは付けるべきだと思っている、色々防げないからね、特にHIV。そしてさらに一応尖って書くと、コンドーム、ローションないとマジで痛いときあるので、結局それも安いコンドームだと辛い。少々ギャルっぽい蝶柄パッケージのバタフライみたいな、「女性が開発しました!」みたいなやつが一番悪くない印象。そこも快適なセックスのためにコストかけるとまあまあ割とかかるもんだな、と男性には知っていていただきたい。あとはステディな相手がいるかいないか、これは別に私がどっちであっても、私の生き方なので誰にも非難される覚えはないことであるが、一般論としては固定した相手のほうが色々リスクは少ないのは確か。

 

で、「ピル飲んでる女ならヤらせてくれんだろ!」みたいなよくある男の意見も、ガン無視。でもね、意外と男友達に話すと、「彼女が生理痛酷くて助けてあげたい、え、ピルってそんなに高いんだ!」みたいな感じで興味ある層もいることに気づいたので、あえて書いてます。

 

特に今は、鬱状態や気圧と絡んで頭痛や歯痛が酷かったりするので生理痛も増幅する、それがしんどいのだった。

 

それから女性音楽家にとっての月経というのは、アスリートと並んで考えねばならないものだと昔から思っている。旅も多いので、ピルを自由に飲んで月経期間をずらせればこれだけ頼もしいことはない。また、重要なコンクールに生理が重なるのはほんとうにつらい。管楽器もまあまあつらいけど(リアルな話すると、まあトイレで踏ん張る的な筋肉を使うので、ほんと全力でがんばって吹くとヌメって血の塊出てくる感触があったりしてほんとにつらい、貧血にもなるしこれ、みんな実はあるあるだと思うのね)、声楽は体が楽器なのでモロに影響出るよな、とか思う。

 

そんなわけで、私がピルについて語りはじめると長くなってしまうのだった。私は低用量ピルが日本でずっとずっと認可おりない頃、バイアグラ認可に合わせてようやく認可された経緯、いちフェミニストとして忘れたくない。薬の裏側には色々あるのだった。

 

もちろん、ピルにはどんなライトなピルでも副作用がある。これを読んでピルデビューしたい!と思った人は相談には乗れるけど、基本的に自分でネット検索して勉強していただきたいし(「ピルとのつきあい方」が老舗サイトなのでぜひご検索ください)、それから、一枚目のピルはとりあえず婦人科(わかってるっぽい婦人科、評判の良い婦人科)で処方してもらうことを、個人的にはオススメしている。

 

女の「産まない権利」がもっと認められる多様な社会の実現を心より願いながら、若干グレーな手段をとらなければならないのはかなしむべきことかもしれない。ほんと、見るとなんでも売ってたりするので、抗鬱剤睡眠導入剤…それらを買うのは何よりも一番勧めないし、ドラッグを使ったレイプも許さない。また、安易な気持ちでピルを買って女に飲ませる男、という構図も嫌い。あくまでピルは、避妊目的でも他の目的でも、女性が自分を守るためのツールだと感じています。まあそんな感じで、これを見たお医者さん、マジでごめんね。おわり。

 

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追記としてfacebookのコメントに、2人の女友達から「私も飲んでます!」との声が寄せられて非常に嬉しかった。友人Aは、生理不順と貧血のために飲んでいるが、やはり彼氏がいても自分の体のことは自分でちゃんとしたい、とのこと。友人Bは、自分も10年近く飲んでいて語りたかった、生理日をコントロールすることでスケジュール調整が本当に楽になって手放せない、ただ副作用が心配、とのこと。2人もありがとう!ピル女子会するのが夢ッス、今東京で話題のバイブバーとかで(こういうのはふっ切れた企画にしてこそたぶんおもしろいはず…!)。

ふー。早く新しいピルが届いて私の生理痛が楽になりますように…!