日々、考える。日常。

物書きをしてゆきたいカワスミが、日々考えたことをストックするためのブログです。

中野区議会のヤジと嘲笑のサウンドスケープ

しばらく中野区議会を傍聴するのをトレーニングとして自分に課しています。区長選の結果を忠実に見守りたいし、誰でも行けるので(区民でなくても外国人でも、誰でも!とのこと。今日確認してきました!)。まあ、暇だからなんですが…。今は修行僧のようにとにかくインプットする、アウトプットする期間だと自分に課しています。

それからやはり傍聴すると普段見えないことがたくさん見える気がします。寝ている議員、自分の宿題をやっている議員、関係ない本をずっと読んでいるように見える議員、よく見えます。都議会の一件もあったことですし、ぜひ、会議場内にカメラをたくさん置いて、国会のようにやっていただきたい。うまいことハイライトで編集して、うまく見させてほしい。youtubeよりVineのほうが見やすいように。しかしその編集作業を公正にするのが一苦労ですよね。なかなか、サッカーのようにパブリックビューイングしようぜ!と言っても人は集まらないと思うので。まず、平日昼間というのは大きな痛手です。私も行くことないと思ってました。

サウンドスケープ(音の風景)的に区議会のヤジと嘲笑を採集してきたので全部ここにまとめます。

ちなみに、都議会でのセクハラヤジ事件以降、ヤジの自粛は通達が各会派ある、というような議員のTwitterの発言も確認しています。その上で、これです。まとめます。

もうひとつちなみに、これは私がどの政党を支持するか、ではありません。正直この政党のことも私は好きでない部分が多いし、ヤジする人の気持ちもわからなくもない。面倒くさいので、福祉福祉うるさいって思っちゃう議員の気持ちもまあわからなくはないし。しかし、この政党でなければ地方議会で言えないこともあるのも事実。ときに、結構ここぞ!というタイミングでズバッといいことも言っているので、それもハナから聴く態度がなく、ヤジって嘲笑し倒すのは、民主主義の姿勢としていかがなものかと。税金の使い道としていかがなものかと。非常に感じました。

…えーと、一般質問の内容自体は非常にライトにまとめるようにこれからするので(私が眠る時間がなくなってしまうので…)、すべて音を書き残します。

重要なのは、今日私は5人の方の質問を聴きました。いでい良輔氏(自民)、久保りか氏(公明)、長沢和彦氏(共産)、酒井さくや氏(民主)、石川直行氏(みんな)、以上です。

個人的には酒井氏のいじめ対策とネット依存問題が面白かったですが、ネットの悪い面だけに踏み込んでひたすら10代にネットの時間を減らさせる方向の教育だけでは抜本的な解決にならないのかな、と感じました。そこが踏み込めないし、やはり現区長だと、例えば公立中学校すべてにiPadを配布してデジタルネイティブになるべく教育する…!などということは(非常に叩かれそうな私の…ただの、例えば!というアイディアですが。最近品川女学院が非常に優れているというニュースを目にしました)、まあ予算的にもなんですが、まず発想という地点から非常に難しい。もう、中野区民で子供にそういう最先端の教育を施したい人は私立に入れるしかない、ということは教育に格差が生じてしまうわけでこれはやはり憲法に…となると話が長くなるのでやめます。

で、何が問題かというと、長沢氏の発言においてのみ、非常に咳払いや私語が多かったことです。これは私自身が非常に日本共産党に肩入れが特段あるというわけではないことをあえて書かせてください(消去法で選ぶしかない現状、というのも個人的にはないわけではないですが、今、自分は計画的であるならばオリンピックでガッポリ儲けてほしい、という立場です)。長沢氏のことも特に好き嫌いありません、親交ほぼありません。普通に見て、普通に、「あ、この場所(=区議会)ヤバい…」ってなります。他の人のときはこんなの全然なかった。あ、ちなみにあんまり国会中継とかは普段見てないです、自分、すいません。あと、演奏会など舞台を見に行くことは多いので、咳などを我慢する術は心得ています。それから今日の長沢氏の話で自分が一番よいと感じたところは、認知症対策の部分です、ですがそこを目立たせてピックアップはしません。そのへんを念頭に読んでいただければ、と思います。

何度も書きますが、質問の内容が大事なのではありません。この記事で伝えたいのは、これは人間と人間のコミュニケーションなのか、人が話を聴く姿勢として(しかもその時間に税金を投入して…ということを考えると非常に…!)、ということです。何度も書きますが、私が今伝えたいこととして、政策はあまり重要ではありません。

全文を読みたい方は、区報もしくは中野区のホームページからどうぞ!(ここで本日重要なのは原発再稼働および集団的自衛権について区長が諸手をあげて歓迎の姿勢を見せていたことですが、それはあえてここではふれません、明日以降ふれられることでもあるので)

また、先ほど別エントリで区議の様子を写生したものをアップしましたので、あわせてご覧いただければ、より伝わるかもしれません。

では、行きます!

 

【2014年6月30日 長沢和彦氏(日本共産党中野区会議員)の発言】

(要点のみ箇条書きとそこに起こったヤジなど)

・区長の政治姿勢について、区長選の低投票率。区民の信頼が失墜しているのではないでしょうか(笑い声、「区長選をバカにしてるぞ!」)

・区長が絶大な支持を得たとは言い難いと思う(「共産党はなあ…」)

・区長への批判はたいへん大きかった(フフフと笑い)

・是非、実効性のある区政運営を望みます(爆笑。うるさくて次の段落を読み進んでいるにも関わらず長沢氏の声が聞こえないぐらい笑い声が続いた)

 

・消費税増税、我が党は野方商店街振興組合にアンケート調査を行った(咳払いがうるさい、高い女性の咳)

・10%の増税に大して反対の(咳)意思表示をすべきではないですか(小さな笑い)

 

社会保障の大改悪と財政再建について。(女の咳。何度も)

安倍政権骨太の方針で(数人が鼻をかむ。本を読み続ける若手の男性。二人、読み続ける人が並んでいる)

法人税減税により税収額が…(うるさめの咳)

・バラマキ減税をただして、公平・公立な税収確保が必要(もう一度咳、私語)

 

・区長は、「区民から評価・信頼していただいた」と述べた(議員が男女で私語、ニヤニヤ笑っている)

・ホテルの誘致・建設(大きな咳)

都心部で進めようとしているまちづくりの模倣でいいのか(フフフ…と笑い、「オレじゃないよ!」と私語)

・オリンピックに向けて東京都は整備計画を再検討する考えを示した(男性の私語)

・サンプラザ・区役所の解体など新たなハコモノ計画は浪費と環境破壊ではないか(頭をかく、腕をかく人たちが目立つ、腕を組む人が多い)

 

・400億円、区の基金はあるが、区民の所得は下がりっぱなし(咳)

・職員削減による人件費減少もいわれるが…(咳2回)

・基金を全部取り崩せと言っている(男性の私語、反論の様子がうかがえるがうまく聞き取れない)のではない

 

・基本構想について、基本構想の改定や(咳)10か年計画の策定当時の策定当時に言われていたロジックは破綻している(また別の人の声で咳)

 

・次に、原発再稼働に反対する立場でおききします。(男性の咳払い)

・5月に、福井地裁が住民側の訴えを認め(咳、2人)

 

・次に、教育委員会制度の改定についてお尋ねします。(静かでやや長い咳払い)

・国会は「大綱」を定める権限を主張に与え(咳)〜「大綱」は(咳)国の方針を参考にしてつくることになっている

・一方で、首長が「大綱」に(ボールペンを投げ捨てる音)書き込んだことであっても〜

 

集団的自衛権の行使についてうかがいます。(咳払い)

(ある特定の列の数人が並んで、非常に酷い、と私のメモにはあります。人の話を聴く、少なくとも聞く態度ではなかった。そして、首を回す議員、二人並んだ中年男性。)

・反対の意思表示をすべき。(咳払い)

 

・保育の新制度の施行にあたって(咳)

・現在の保育料設定を維持することを求める(咳2回、1人がとても大きな咳を1回した)

・子供に係る日用品や行事参加費などは保護者負担とすることは避けるべき(大きな咳)

・1歳児クラスへの対応(咳)

・以上3点について、答弁を求めます(ここで1人の女性議員が外へスッと出てゆく)

 

・認可保育園を希望しながら入園できなかった子供は635名と昨年より155人も増加(咳2回)

・学校跡などを利用し、認可保育園の増設をはかるべきではないか。(ここでまた1人、男性の議員が端からそっと外へ出てゆく)

 

・学童クラブについて(本を読むのが好きな若手議員、体を崩して新書らしきものを読んでいる)

・学童クラブの広さを「1人当たり1.65㎡以上」(短い咳)の最低ラインを超える広さを確保(大きな咳)

 

文部科学省の推進する「放課後子供教室」と厚生労働省が推進する学童保育の「一体型を中心とした放課後児童クラブ・放課後子供教室の計画的な整備が必要との考えが示され(出ていった男性が戻ってきた、咳3回)

・学童クラブは「専用室」「専任指導員」「入所申し込みして毎日利用する子供たち」という3点が保障されなければ役割が果たせない(カチカチと「内職」をするボールペンのノック音が連続し非常に耳障り)

 

・(子育てに関する施行時期の見直しで)新制度の拙速な実施の中止を求める声も広がっている(咳払い、高年男性、自分のスケジュール帳をじっと眺めている。やおらボールペンでスケジュール帳に書き物をはじめる)

 

生活保護について、国会で激しい追及があり、パブコメ厚生労働省に集中。(2,3回ほどボールペンをカチカチする音の連続)

・高校生のアルバイト収入の取り扱いがかわった。進学、自動車免許の取得経費、転居の場合の費用(カチッと音)、貸付金の償還金が収入認定除外になった(大きな咳2回、男性の声)

・進学の支援に対していっそう力を入れるべきでは(カチッと音)

 

生活保護引き下げに連動した就学援助への影響についてうかがいます(カチッと音、3回。「内職」している議員から)

・就学援助児童生徒は何人いたのか。うかがいます(外に出ていった女性、ここで戻ってくる)

・都内で影響回避の措置を講じなかったのは中野区だけです(目立つ咳を男女2人が発した)

 

日本共産党都議団の「就学援助の消費税増税への対応について」の調査で、23区と支部それぞれの(女性の咳)6月10日時点での対応が明らかとなった。

・市部は国の示したとおりに上乗せしている自治体が多いことがわかったが(女性の咳、2回)〜

・国は「消費税増税等を踏まえ、平成25年度に比べ(小さな咳2回)、単価を増額することとしている費目が(ある)」としている

・国の単価増額にならい(咳)、準要保護世帯の就学援助の(別の人物の咳)費目についても増額すべきではありませんか。うかがいます(カチッ)

 

・高齢者の(大きな咳)福祉・住まいの背策について

介護保険の改悪により〜保険給付による訪問・通所介護はやめるかわりに(カチッ)

 

認知症の症状が疑われる方〜の生活全体を視野に入れた援助は困難。家族の負担も増大(カチッ)しかねません。

認知症の方は初期の対応がとても大事だと(カチッと鳴らす人物。そして自分のメモを見ている)

 

・2011年に成立した「高齢者の居住安定確保法改正」によって〜(カチッ)「サービス付高齢者住宅」として〜制度が創設された。

・中野区においても誘導をはかってはいかがか

 

・住まいの貧困化

・民営借家に住む最低居住水準未満の世帯の状況は(ドンッと机を蹴る音)〜平成20年では2,700世帯(咳払い)

 

・「脱法ハウス」「貧困ビジネス

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西武新宿線連続立体事業について

・すべての質問を終わります。

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共産党のブロックやその後ろのブロックのみ拍手、小さな咳払い)

 

以上です。